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【3DCG】以前頂いた参考書を見てマテリアルを作ってみる①石のジェネレーター【SD】

SubstanceDesigner

以前ボーンデジタルさんより

作例で学ぶ Substance 3D Designerの教科書

というサブスタンス3Dデザイナーの参考書を頂いていたのですが、

最近少し時間が出来たので、まずはマテリアル作成の序盤の『石のジェネレーターの作成』からやってみています。

本の所感

本の構成。全くの初心者向きというよりは・・・

実際に本を読んで作ってみつつ勉強を進める中での感想としては、

全くの初心者向きというよりは、多少substanceを触ったことがある人向けかな・・・?

という感じはしています。

本の構成はボーンデジタルさんのサイトの本の紹介ページで本の特徴と目次を見てもらえれば分かるかと思いますが、このような構成となっています。

第1章 Substance 3D Designerの基礎
1-1 言語設定を英語に変更する
1-2 UIの概要と操作
1-3 グラフビューの概要と操作
1-4 作例を使ったグラフ作成の手順
1-5 コメントの追加とグラフの整理
1-6 パラメータのエクスポーズ
1-7 まとめとショートカット一覧

第2章 基本的なマテリアル作成の流れ
2-1 観察の重要性
2-2 マテリアル作成の準備
2-3 プレビューの方法
2-4 石の作成
2-5 石を配置する
2-6 小さい土の塊の作成
2-7 枯草の作成
2-8 土の生成
2-9 Normalの作成
2-10 Heightマップの作成
2-11 Roughnessマップの作成
2-12 AOマップの作成
2-13 BaseColorマップの作成
2-14 パラメータの作成
2-15 エクスポート
2-16 外部ツールで利用してみる

第3章 ノードの活用テクニック
3-1 よく使うノードとその挙動
3-2 実際の作例でのノードTIPS
3-3 関数グラフ入門
3-4 部品の分割

第4章 Substance 3D Painterとの連携
4-1 Substance 3D Painterの特徴とSubstance 3D Designerとの違い
4-2 Substance 3D Painterのインターフェイス
4-3 Substance 3D Painterの要素
4-4 Substance 3D Painterの基本的な使い方
4-5 Substance 3D Designerで作成したマテリアルを使用する
4-6 Substance 3D Designerでアウトラインフィルターを作って使用する
4-7 Substance 3D Designerでドリップフィルターを作って使用する

第5章 Substance 3D Samplerとの連携
5-1 Substance 3D Samplerとは
5-2 Substance 3D Samplerのインターフェイス
5-3 Substance 3D Samplerの基本的な使い方
5-4 Substance 3D Samplerの活用例1-写真のマテリアル化
5-5 Substance 3D Samplerの活用例2-写真のアトラスマテリアル化
5-6 Substance 3D DesignerでSampler用のフィルターの作成
5-7 写真撮影の注意事項

第6章 Substance Automation Toolkitを使った自動化
6-1 Substance Automation Toolkitのライセンス
6-2 Substance Automation Toolkitのインストール
6-3 Batchtools
6-4 Pythonモジュールを利用する
6-5 Pixel Processorを使った画像フィルターの作成
6-6 テンプレートを利用したマテリアルの自動量産

ボーンデジタルさん公式より引用

第1章で、UIや操作、どういった機能があるか等、使い方の説明からの流れになってはいるのですが、

使ったことがある身としては、おさらいで抜けている部分をさらうにはちょうどよかったのですが、

全く初めてSubstance 3D Designerを使ってみるという人が迷わず使えるかというと、ちょっと怪しいかな…という感じです。

割とテキストベースなので、なかなか次の章で実際にマテリアルを作りながら、どこをいじればいいのかというのが分かるだろうか…?という感じが少ししました💦

自分だったら何かを作りながらこの操作はこう、というのがマテリアル作成の流れに沿って、画像付きで分かるようになっていると迷いなく作りながらUIや操作感も覚えられて、スッと頭に入ってきて覚えられるかなと思うのですが、どういう風にノードを組んでいく説明はあるものの、

どこから何を出してどこに何を入力する、といったところまでの説明はないので、ある程度その辺を調べられる環境を用意しつつ読み進めるか、先に全体の機能やUI・操作感を頭に入れておいた方がすんなりと学習が進められるでしょう。

ただ、割とSubstance 3D Designerについても、Substance 3D周りの他のソフトとの連携についても、幅広く実用的な内容が盛り込まれているようには思いますので、

その辺までしっかり盛り込むために、本当に初歩的な部分はそのように簡潔になっているのかなと感じました。

なので実用レベルで基礎をしっかり習得して、アレンジして実務で使っていくようになる土台としては、とてもいい構成になっているのではと思います。

2章のマテリアル作成に入る前にUI・操作感はある程度習得しておきたい

確か本の中でも、完全に初心者の方はマテリアル作成に入る前にまず第一章のUIや操作まわりの項目をじっくりと読み込んでから、次の章に入るようなコメントがどこかに書かれていましたので、

もし初めてSubstance 3D Designerを使ってみるという方はそのようにするか、

それでも次のマテリアル作成の章で思うように捗らない場合は、youtubeやブログ等でそういった説明も含めたチュートリアルを見て少し慣れてから、この参考書に戻ってみるといいかもしれません。

理解を深めるのにオススメ

私は多少substance painterは業務でも使ってきていてsubstanceの基本的なところはわかっていたのと、substance designerも業務ではたまに機会があれば使う程度のレベルではあるものの、興味があってこれまで時間を見つけて多少勉強してきてはいたので、

その感覚で読みながら本書の流れに沿ってマテリアルを作ってみている感じはとても分かりやすく、

これまでやってきた部分でも流してしまっていた部分をおさらい出来たり、もっと分かりやすく誰でも使いやすいマテリアルの構成にするための知識が得られたり、全く新しい知識も得られて

とてもいい勉強になっています。

それからまだまだsubstanceの解説は英語の方が多いというのと、本も少ない(substance designerに関してはほぼない)ので、

そういった意味でも、これから実務で使う方や、理解を深めたい方にとっては十分に買う価値があるかと思います。

第2章の『基本的なマテリアル作成の流れ』をやってみた

石のジェネレーターを作ってみて

ということで、第一章はざっと読むだけ読んで、さっそく第二章のマテリアルの作成に入っています。

先ほども少し書きました通り、私は仕事ではあまりSubstance 3D Designerを使う機会はないものの、興味があって少しずつ勉強はしていて、機能や操作周りにある程度慣れてはいたので、

写真はやはり少し少な目だなとは感じるものの、テキストでの説明はかなり丁寧に順を追って書いてくださっているので、特に困ることなく進められています。

これまでは、例えば簡単なタイルや土の地面、レンガの壁などマテリアルを作ってみたりはしていたのですが、

まずこの本の地面のマテリアル作成は、まず始めに石のジェネレーターを作るところからということで、その辺全くやったことがなかったので、さっそくとてもいい勉強になっています。

少しだけ内容を紹介

まず石のジェネレーターを作り、そしてそのノード群をひとつのノード化して必要なパラメータだけ外に出して後々いじれるようにするのですが↓

無駄に沢山パラメータがありすぎたり、どのパラメータがどう作用するのか分かりずらいようなマテリアルは誰も触りたくないですよね。

ノード群のどのパラメータの部分を最終的に抽出するといいか…

後々どんなバリエーションが必要とするか、またどういった構成だと使いやすいマテリアルになるか等を予め意識しながらノードを組んでいく必要があると思いますが、

その辺も無駄なく組み込まれていて、とても参考になります。

これは地面に配置する用の石のジェネレーターなので、

地面が単調にならないように、そして自然な見え方になるような、石のバリエーションを出せることが必要になってくると思うのですが、

・3つのブロックの組み合わせ(3つのベースのブロックの形をパラメータでコントロールできる)
・角張のある石と丸い石(スイッチで切り替えができる)
・石の傾斜(傾斜のあるなし、角度、度合い等)

こういった要素が組み合わさったノード群になっています。

そして各ノードのうちの、そのバリエーションを出すのに関わる部分のパラメータのみを抽出する流れです。

下の図の右下の赤枠部分が抽出したパラメータになりますが、この場合例えば最初のブロックのパラメータ(点線の赤枠部分)を操作することで、石の形状が変化します。

その下もずら~っとパラメータが抽出されていて、パラメータの名前やグループ設定、パラメータはスライド式で調整する方がいいのかスイッチ選択なのか、等を設定していきます。

備忘録的な

パラメータ抽出のあたりでちょっとつまずいた箇所があったのでメモしておこうと思います。

パラメータの設定が済んだら、実際にどのような操作と見えになるかプレビューで確認できる。

この時、スイッチのパラメータのプレビューが全く思うように出なかった。

一旦元のノードに戻って変化を見直してパラメータエクスポートし直そうと思い、抽出したパラメータは横の×印で一旦削除してみたが、

もとのノードのプロパティに戻ると、その部分のパラメータが戻っていない😨↓

エラーのようなアイコンも出ている。。

で、なんか適当にいろいろいじっているうちに思い出し、以下の操作で解決。

パラメータがあるはずの横のプルダウンメニューのResetで元に戻せる。

もう一度ノードのパラメータを操作しつつ変化が思うように出ていることを確認した後に、もう一度パラメータをエクスポートするも、抽出したパラメータは先ほどと同様の状態。

よく見直してみたところ、この部分の設定が間違っていた模様↓

1、2のスイッチを切り替える仕様にしたいところを、1しか用意していなくて切替えが出来ない感じになっていたようだったので、+ボタン(Add Item)からリストを追加。

本に記載してあった通りに1、2のナンバリングにしてその横の枠に名前を入力、で解決。

プレビューでうまく切替が出来るようになりました。

スイッチを傾斜OFFに。
スイッチを傾斜ONに。

傾斜は切替の2で使える感じだったのですが、さきほどは切替がなく1のみだったのでその辺も操作できなかったところ、

傾斜のバリエーション(傾斜の角度や方向、強さなど)も無事いじれるようになりました。

スイッチを傾斜ONでのみ出現するパラメータも使用可能に。

今日はここまでになります。

つづきは地面にこの石のジェネレータを配置していく感じになると思いますが、この石のジェネレーターだけでも応用でいろいろ作れそうですね。

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