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【元保護猫】ビビ、糖尿病の治療でインスリン注射開始。まずはFreeStyleリブレで投与量を探る

うちの犬猫

【元保護猫】ビビ11歳、ケトアシドーシスの治療の記録①
【元保護猫】ビビ11歳、ケトアシドーシスの治療の記録②
【元保護猫】ビビ11歳、糖尿病性ケトアシドーシスの治療の記録③拘束型心筋症の併発

の続きになります。

ビビは今後ずっと、糖尿病と拘束型心筋症とのうまく付き合っていく必要があります。

拘束型心筋症の方は薬が定まりまして、定期的に心臓のエコー等の健康診断を受けつつその薬を続けていくかたちになりました。

そして糖尿病の方も高血糖状態にならないように、

インスリンを投与することによって血糖値をなるべく正常値の範囲内付近でコントロールしていく必要があります。

なのでまずはインスリンのちょうどいい投与量を見極めるために

FreeStyleリブレという機械を使って探っていくことになりました。

猫用のインスリン『プロジンク』

インスリンはこちらの『プロジンク』という犬猫用のものを使っています。

こちらの注射器で、ビビちゃんの背中の肩甲骨付近に打っています。

今はインスリンが入っている瓶から注射器に必要量を自分で入れて打っていますが、

注射器の扱いに慣れるまでは病院で先生や看護師さんが注射器に入れて渡してくださっていました。

筋肉などに刺さると痛いようで、肩甲骨付近の皮をつかんで引っ張ってそこに打つのですが、

ビビちゃん、割と抵抗なく注射をさせてくれるので本当に助かっています😺

FreeStyleリブレ

さて、そのインスリンを日々どのくらい打つのか?なんですが。

それを最初に決めていくために使ったのがFreeStyleリブレです。

FreeStyleリブレは割と新しい医療用機器で、数年前から使用され始めたようです。

人間の糖尿病の方も同じFreeStyleリブレを使って血糖値が測れるようですが、

猫の糖尿病の治療にも使われているらしく、今回ビビの糖尿病の治療に使わせていただきました。

ビビの脇腹に丸くて白いパッチがついていますが👀

このパッチに計測器を近づけることで、その時の血糖値がモニターに表示される仕組みです。

インスリン注射を打ったら、この測定器を近づけてピっと計測します。

そのあとも例えば1~2時間おきなどやれる範囲で定期的に測っていきました。

この測定器で履歴も見れるようになっています。

また、計測器のデータをPCに読み込むこともできるようで、

動物病院に行く時はこの計測器をもって行きまして、先生たちはデータをグラフ等で見れるようでした。

血糖曲線を見る

日々、血糖値の推移の記録をつける

先生に日々電話でその日の様子を報告したり、

動物病院に行って血糖値の推移とビビの様子を報告して、

インスリンの量を少し増やしましょう、とか減らしましょうとか検討していくのですが、

その時にひと目で分かりやすい判断材料が欲しいと思い、

このような感じで日々グラフに記録を取っていました。

FreeStyleリブレでは血糖値は0~500の間で測れるようになっていて、

500まで上がりきると”HI”という表示が出て、

50以下(30以下?)あたりになると”LO”と表示されました。

血統曲線の理想と妥協ライン

目指すところは、一番の理想としては血糖値が100~200辺りでなだらかな曲線の推移になっている状態のようですが、

なかなか難しい場合は、400を超えるくらいの高血糖にはならないか、もしくは高血糖が続かないで、

インスリンを打って一度は50~100付近まで値が落ちていれば、

インスリンが効いてはいるからOKとする、との話でした。

恐らくそのくらいなら先日のようなケトアシドーシスになる心配もなく妥協ライン、

ということのようです。

高血糖が続くとケトアシドーシスの心配が出てくるので注意

数値で見ると400とか500以上の高血糖状態が続くと、

先日のようにケトアシドーシスに陥り命の危険が迫る状態となってしまうので、

そうならないように管理していく必要があります。

ケトン体が出ているかのチェックは病院での検査以外に、

家でも尿検査で確認していました。

この尿検査は血糖値は割とざっくりとした結果しか分からないようですが、

ケトン体は出ているかどうかの判断材料になるそうで、たまにこれを使って確認していました。

それから、測定器の使用期間が切れて血糖値が測れない時に、

ざっくりとは言え血糖値が高いかどうかが確認出来はするので、目安として使っていました。

低血糖も危ない

逆にインスリンの量が多くて血糖値が下がり過ぎた状態になると

低血糖に陥ってしまうこともあるとのこと。

低血糖になると以下のような症状が出るようです。

・ふらつき
・震え、痙攣
・下痢
・体が冷たくなる
・元気がなくなる

低血糖でも死の危険が迫る場合もあるようで、

もしそのような症状が出てきた時は、砂糖水を少しペロっとなめさせてください、とのことでした。

インスリンを打って一番効いてくる時間帯は特にしっかり数値を測定しつつ、

よく注意してビビの様子を見ていました。

高血糖が続いてもよくないし、低血糖も危険…

そうなると本当に、数値が見える機械があってよかった…!というのと、

見えていても結構急激に血糖値が下がるとやはり心配で、、

このインスリンの量が定まってくるまでの間、だいぶ神経質に見守っていたのでした…。

脱水に注意

特にインスリンがまだしっかり効いていなかったり、うまく体にまわっていない状態の時は、

高血糖が続き多飲多尿の症状が出ることがあります。

ビビもインスリン投与を開始して序盤の頃に、

脱水の症状が出てしまった時があり、病院で皮下点滴をしてもらいました。

脱水が出た時に家でもすぐに点滴で対処できるようにやり方をこの時に教えてもらい、

皮下点滴のセットももらって帰ってきまして、その後2度ほど家でこの皮下点滴を行いました。

インスリン投与量が定まるまでの記録

血統曲線から投与量を決めていく

インスリンがどのくらい効くのかビビは初めての投与で全くの未知数なので、

恐らく効きすぎた場合の低血糖も考慮して

プロジンクの量を、最初は1.0から投与開始しました。

初日は300以下に下がらずだったのが、

次の日は朝にインスリンを打ってから6時間後には150近くまで下がり、

かと思えばその日の夜にインスリンを打った後は高血糖が続き全く血糖値が下がらなかったりと、

最初の数日は効いたり効かなかったりで、安定しませんでした。

高血糖が続くことがあったためインスリンの量は2.0に増やしましたが、

次は血糖値の上がり下がりが急激すぎて、もしかしたら1日2回の投与では足りないか!??といった話になってきました。

プロジンクは基本的には1日2回の投与で効くように作られているようなのですが、

稀に3回打たないとコントロールできない子もいるみたいです。

実際に12/20は3回打って様子を見ています。

また、このように血統曲線が急激な上がり下がりを見せる場合に、

人用のインスリンだが最近猫にも使われているトレシーバというインスリンがプロジンクより効きが長くてなだらかな血統曲線になりやすい

とのことで、もう少しプロジンクで様子を見てコントロールが厳しいようならトレシーバを試してみる話も出てきました。

インスリンは投与開始時から数日後、体に馴染んでくると効き方が変わってきたり、

それから体重によっても効き具合が変わることもあるようです。

ビビはケトアシドーシスでインスリン開始当初は4.4キロまで体重が減ってしまっていたのですが、

治療を進める中でガリガリの体もしっかりしてきて5.5キロ前後で維持するかたちに落ち着く、といった流れで、その体重の変化もあってか、なかなか安定した血統曲線が得られず、

投与量が決まるまでにだいぶ時間がかかりました。

量を0.5増やしては2~3日後には体に慣れてしまってなのか、効きが悪くなってくる、

という状態が続いて、一時は量を4.0まで増やしました。

ただ、流石に4.0では低血糖の症状までは出ていなかったものの、低血糖が危惧されるLOにまで数値が落ちてしまったことも何度かあったため、

その後は3.0~3.5で様子を見ることになりました。

しかしその後すぐに、3.0でも効きすぎているような状態が見られ、

2.0~2.5辺りで調整しながら様子を見ていきました。

インスリン治療を開始して1~2週後は少なくとも3.0~3.5は打たないと効かない状態だったのが、

1か月後には今度は2.0~2.5程度で効くようになり、

そして1月末辺りには1.0~1.5で、血統血の理想の範囲である50~200の範囲に収まるように一時なり(1/29~1/30)、

その時はもしかしたら自前でインスリンが作られ始めているかもしれない、という話が出てきました。

猫はインスリン治療を進めるうちに、稀にですが、

自前のインスリンが体内でうまく回り出して、最終的にはインスリン投与をやめれる、つまり糖尿病が治った状態にまで回復する場合があるそうです。

この時は、そこまでは行かなくても1.0程度のごく少量でしかも1日に1回の投与で済むかもしれない、という話になっていたのですが・・・

しかしなかなかその状態で安定はしませんでした。

500まで上がるような高血糖までは行かないものの、1.5~2.0は必要か・・・

といった目安が見えてきたところで、測定器のセンサーが終了してしまい、

後はビビの状態を観察しながら、プロジンク1.5~2.0を投与していくことになりました。

数値が見れていたからこそ、見れなくなった時の不安感はある

一時は投与量1.0でも血糖値が200まで上がらずに、むしろ下はLOまで下がってしまう状態を見ていたので、

数値が測れないなかで2.0打つのは、低血糖が心配で心配で💦なかなか勇気が必要でして・・・

インスリンを打ってから一番血糖値が下がるであろう4~7時間後辺りは

本当に慎重にビビの様子を見守っていました。

ビビの状態を見てある程度判断できるようにもなっていた

ただ、FreeStyleリブレで血糖値が見れていた間に、

高血糖が続いた時はビビがよく水を飲み始めて尿量も多く、またご飯の催促がひっきりなしになる等のアクションが見られたり、

また理想の範囲に血糖値が落ち着いている時は、そういった様子がなく落ち着いて寝るときは寝ている、

そしてLOの時はやや便がゆるくなるなどの状態を確認出来ていたので、

例えば血糖値が50~200辺りの低い値を保てている時はビビがどんな状態で、うまくコントロール出来ている時はどんな様子かといった指針が私たち飼い主の中にも出来ていたため、

それがある程度判断材料になり、基本はプロジンクを2.0打って、

例えば多飲多尿が見られた時は少し増やして2.5にする、といった方針で決めることが出来ました。

とは言え状態確認のみでは危ないので、定期的に血糖値を測る必要はある

高血糖が続いた時のビビの状態、低血糖の状態というのは、

ビビの様子である程度分かるようになったとはいえ、

やはりそれだけでずっと投与を続けるのは不安ですし、実際危険なんだと思います。

そこで今後は定期的に、耳の血で血糖値を測っていくことになりました。

長くなりましたので、それはまた別の記事で書きたいと思います。

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