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【映画】盲導犬について考える②『クイール』

映画-クイール-感想映画の感想・紹介

こんにちは。hibikiです。

今回は、今回は前回の『ベルナのしっぽ』に引き続き、

犬好きの 犬好きによる 犬好きのための映画

その中でも盲導犬との絆をテーマにした映画を紹介したいと思います。

この記事はこんな人にオススメです。

  • 犬が好き
  • 犬が好きな気持ちを分かち合いたい
  • 盲導犬がどうやって盲導犬になるのか知りたい
  • 盲導犬を見かけるとお疲れさまと声をかけたくなる

クイールのあらすじ 監督・キャスト

2003年日本映画。盲導犬クイールの一生」という写真集を原作とする映画作品です。クイールのかわいさと賢さ、せつなさに終始心が揺さぶられる映画です。盲導犬の役割についてもよく説明されています。クイールを通しての人間模様が非常に丁寧に描かれており、「生」も描いていますが「死」についてもしっかり描かれていますので、どうしても後半は涙なくしてこの映画を見ることはできません。しかしクイールに出会うことによって救われた人がたくさんいて、そしてクイールに愛を注いだ人たちがたくさんいたことに感動します。たくさんの有名な俳優さんが自分の出演場面を丁寧に演じているので、作品の中に引きこまれます。

映画ウォッチより
監督
  • 崔洋一

その他監督作品

  • 十階のモスキート
  • 月はどっちに出ている
  • 血と骨
  • ス SOO
  • カムイ外伝
キャスト
  • 盲導犬ラフィー(クイール 役)
  • チビチビクー(クイール 役:幼犬)
  • ビート(クイール 役:3ヶ月時)
  • チビクー(クイール 役:7ヶ月時)
  • ユマ(クイール 役:老犬)
  • 小林薫(渡辺満 役)
  • 椎名桔平(多和田悟 役)
  • 香川照之(仁井勇 役)
  • 寺島しのぶ(仁井三都子 役)
  • 戸田恵子(渡辺祺子 役)
小林薫 関連作品
  • それから
  • 東京タワー 〜オカンとボクと、時々、オトン〜
  • 秘密
  • たみおのしあわせ
  • 舟を編む
  • ねことじいちゃん
椎名桔平 関連作品
  • 約三十の嘘
  • SHINOBI -HEART UNDER BLADE-
  • アウトレイジ
  • 新宿スワンII
  • 愛なき森で叫べ
香川照之 関連作品
  • ゆれる
  • キサラギ
  • ゴールデンスランバー
  • カイジ 人生逆転ゲーム
  • 鍵泥棒のメソッド
寺島しのぶ 関連作品
  • 大停電の夜に 
  • 愛の流刑地
  • ハッピーフライト 
  • 人間失格
  • さくら

映画の感想を書いていて、まずは作品のあらすじやキャストなどを紹介しているのですが、キャストの関連作品をあげるにあたり、よくどれをピックアップしようか迷う方々がいます。

今回でいうと香川照之さん。

基本的に見た映画の中からよかったものを挙げるようにしているのですが、

香川照之さんみたいな人はもう、この人が出ているだけでどんな作品も面白くなると言ってもいいくらい。

堺雅人さんとか、濱田岳くんとか。

この辺の人達はもはや作品のストーリーに何百倍もの深みを、その演技と存在感でプラスしている。

毎回面白くて、出ているだけでなんか見たくなっちゃう。

そんな感じです。

こういう人達ってのは、どこからその演技が出てくるのでしょうかね。

とにかくいろんな物事や人の心の動き、その表れ。

様々なことに日頃から観察力が凄まじいのでしょうね。

クイール以前の、香川照之さんの作品はあまり観てこなかったので、そういう意味でもまだ若いというか、癖が強くない印象の演技が見れてよかったです。

▼ 以下ネタバレあり ▼

クイールを見て思うこと

この映画、とにかく途中途中、そして最後はブワ~~~っと、泣けるのですが。

犬の映画はだいたいそういうところがありますが。

なんと言っても、あえて泣かせようと話を盛り込んだり、演出したりしていない。

あえて坦々と、クイールの日常を追うように進んでいくのが、

逆に最後ぶわわ~~~っと来るのですね。

クイールに関わった人達の温かさ。

ちょっと頼りない感じのクイールが立派な盲導犬になっていく姿。

椎名桔平演じる多和田さんが、じっと待っていたクイールに気づき、

「そうか…お前、そういうやつか。」とうれしそうにするのです。

小林薫演じる渡辺満さんの元に来てから渡辺さん、うれしさのあまりか早まって約束の最初の1週間をすっ飛ばしてすぐ仕事場に一緒に連れてきてしまうのですが。

多和田さんがそれを聞きつけてかやってきて、本気で怒る訳です。

「クイールともども死ぬよ…!!」

と。

道路で後ろに車の行列を作って、それを知らずにうれしそうに新しい生活をクイールと踏み出した渡辺さんの気持ちはすごくわかる。

だけど、多和田さんの思いとしては、大切に盲導犬として育ててきた存在であり、そしてその盲導犬たちと目の不自由な方にとっての力になりたい。そんな思い。

犬も人も、同じ命ですからね。

そして何度かの別れで、クイールはどう思っていたのか・・・。

特に盲導犬として一緒に過ごしたパートナーの渡辺さんが亡くなった時。

クイールはただただじっと棺桶の中の渡辺さんを見つめるのです…。

その後多和田さんが寂しさと悔しさといろんな思いで「犬より先に死んじゃダメだろう」とつぶやくのですが、これは本当に、犬を飼う人間が買う前にしっかり考えておかなければならないことですね。

最後まで面倒を見る。

万が一何かあってどうしても無理な時に頼める人を探しておく。

残された犬は、何も分からず寂しい思いをするのです。

クイールは、その後盲導犬を引退してから、1歳になるまでを過ごしたお家、仁井家に帰ります。

最後に庭で、子犬時代に遊んでいた最初のオトモダチのぬいぐるみで遊ぼうとするのですが、クイールはどんな思いでこれまで過ごし、そしてここで過ごしているのか。

散歩しながら、もう気にしなくていいんだよ、自由にしていいんだよと声をかけてあげる奥さん。

ここがまたうるっと来るんですね。

盲導犬も本当は自由に、ただただ自由に遊んで寝てくらしたいのかもしれない。

そして、出来るなら一人の大事な人とずっと一緒に居たかったのだろうな・・・。

そう思うと本当に感謝しかないのです。

こちらの、『映画「クイール」ができるまで』の崔洋一監督の話を読むと、

クイールの撮影の中にもまた、犬をめぐる様々なドラマが繰り広げられながら撮られた映画であることが分かります。

映画「クイール」ができるまで 『盲導犬クイールの一生』 (秋元良平 写真/石黒謙吾 文) | 崔 洋一 | 書評
実は、クイールのことは本が出る前、秋元良平さんの写真集のころから知っていました。犬にかかわる出版物は星の数ほどあるわけで...

私は映画版しか見ていないのですが、もともとはドラマ版でクイール役を務めた子が映画版も出る予定だったみたいですね。

街並みのイラスト

クイールのお話は、ひとつの写真集から始まったそうです。

盲導犬になったクイール』はクイールが産まれてから盲導犬になるまでの3年間を追った写真集となっています。

続いて出た『盲導犬クイールの一生』はその後、ドラマ化され、そして映画へと繋がっています。

沢山の人の心をつかんだ盲導犬。

犬の力って本当にすごいですね。

おすすめの映画を紹介する猫のイラスト

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