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【本】完全復職率9割の医師が教える うつが治る 食べ方、考え方、すごし方【当事者と周囲の方へ】

うつ病の理解が深まる本のご紹介病気のこと
この記事はこんな人にオススメ
  • 最近なんだか調子が悪い日が続いている
  • うつ病かもしれない
  • うつ病と診断されたがなかなか治らない
  • 友人や家族がうつ病なんだけどどうすれば…

はじめに

こんにちは、hibikiです。

私は20代の頃、

何年もの間、闘病で文字通りどん底の中にいました。

今回はそんな中、絶望の淵からなんとか引っ張り上げ、

こうして活き活きと日常を送れるように。

そしてまた働けるようにと、導いてくださった医師。

廣瀬先生が書かれた本。

完全復職率9割の医師が教える うつが治る 食べ方、考え方、すごし方

コチラを紹介したいと思います。

この本を一番誰に読んで欲しいか

私がこの本を読んでもらいたいのは、うつ病当事者の周囲にいる方々です。

もし友人や家族がうつ病で苦しみ辛い思いをしている時は、是非この本を一度読んでみてください。

うつ病の当事者の方は、周りの信頼できる人に協力を仰ぎ、読んでもらってみてください。

というのはこの本。

とてもいいことばかり書かれていて勉強になるのですが、

なにせすごいボリュームと内容で、今まさにうつ病の治療中の方にはとても読むのも大変な作業になるだろうからです。

私自身もこちらを読んだのは実は治ってからでした。

闘病中はとても、集中力も理解力も気力も何もなく、頭も回らずで、

本を読むにしても、例えば1日1ページずつ読むとか、そんな簡単なことすらかなり辛くしんどかったのを覚えています。

なるべく気力体力をすり減らさないことも治療を進める上でとても大事です。

辛い状況化にある中で読めと言われても、さらに疲れてしまうこともあるでしょう。

今まさに病気で辛い状況にいる方が、

どうか少しでも、周囲の方のサポートが得られるますよう。

そんなことを願って、

今回の記事を書くことにしました。

とんなことが書かれているか

この本を読んで、治療初期や、病気にかかる前から予備知識として知っておけたらよかった…、そしたらこんなに長引かなくて済んだかもしれない。

そんな風に思う話も沢山詰まっています。

内容全部は書けませんが、その中から少しピックアップして紹介したいと思います。


どういったキッカケでうつ病に気づく?うつの症状が現れる?

  • いじめ
  • 職場環境への不適応
  • 職場での業務過多や負荷
  • リストラ
  • 初老期の心身の衰え
  • 出産や更年期のホルモンバランスの変化など

このようなキッカケがあると書かれていました。

こういったことは、うつ病になる限られた人だけの問題でしょうか…?

恐らくはこういった問題に、一生の中で無関係で居れる人の方が少ないのではないかと思います。

うつ病などの精神病に関する知識をそれぞれが持っておくことは、

周囲の人の助けになるだけでなく、誰にとっても、将来の自分を助けることになる可能性も十分にあると私は思います。


何故治りにくいと言われているのか?

うつ病とひとくくりにして、むやみに精神病治療薬を飲んでいたら治るかというと、その可能性は低いです。

というのはそもそもの原因がひとそれぞれ違うことだったり、うつ病のような症状が出る他の病気であることもあるからなんですね。

例えば先生は栄養面でのサポートを取り入れて治療をしてくださったのですが、

栄養不足(もしくは過多)からくる様々な症状がこちらの本でも紹介されています。

症状のみに注目した、原因を探らない、原因に対する対処をしていかない治療が、治療を長引かせる原因の大きな要因のひとつとなっているのですね。

この本には、ひとりひとりにどういった治療をしていったかといったことも、参考として記載されています。それを読むと、本当にひとりひとりの人生に向き合った治療がされているなぁと感じるのです。

私も同じようにそういった治療をして頂きました。

本の中で、『うつ病は心の風邪』といったワードが出てきます。

ああ、そんな言葉が流行った時があったなぁと、思い出しました。

心の風邪って、なんなんでしょうね?

心がなんなのか、しっかり説明できる人っているのでしょうか。

説明できないものに、薬を出す。不思議ですね。

尚、薬が効果がある場合もあるようです。あくまで、原因を探らずに、やみくもに薬を飲んでいれば必ず治る病気ではない、ということですね。

よく出される、SNRISSRI、新しいタイプのNaSSAといった薬についての説明も載っておりますので、読んでみてください。


治りにくくなる7つの原因と、うつ病に似た病気?について

例えば、受信が遅れる場合や、薬が効かないケース、他の病気との混合のケースなど、どういったことが治りを遅くするかが書かれています。

例えばパニック障害や社会不安障害、適応障害、双極性障害など、

的確な診断とその症状にあった治療をしていかないと、違う病気の薬を飲んでいても治ることは難しそうですよね。

また、『鉄欠乏症』は私もそうだったのですがうつのような症状が出るようです。

鉄欠乏症について軽く触れた記事を以前noteに書きましたのでよかったらこちらも読んでみてくださいm(_ _)m

鉄欠乏症とウツ|hibiki
こんにちは、hibikiです。 今日も暑いですね。 みなさまいかがお過ごしですか? 今日はうつ病と鉄欠乏症について少し、...

この場合、栄養を補給しないと改善しません。

休養についても書かれています。

休職しているのに、気晴らしに散歩や軽めの旅行に行くことに気が引けてしまう、そんな人が多くいるのですね…

分からなくはないです。

(とは言え私は治りたい一心で周りにどう思われようが散歩、ランニング、旅行、すべて試していましたが…。やはり風当りきついものは感じなくはなかったです…。)

大事なのは、しっかり治すための休養をとること。治してから、迷惑をかけてしまった方々や助けて頂いた方に恩返ししていくこと、なんだと思います。

なんだ、動けるんじゃないか、という人も中にはいるかもしれません。

ですがまずはそういった意見もしょうがないと、受け止めなくていいので流しつつ、申し訳なさを後々返せるようになるためにも、しっかり効果のある休養を取って欲しいと思います。休養といっても、部屋でずーーーっと寝ていることが必ずしもいいとは限らないですからーーー。


どんなことから『うつ病』と言われる症状が現れるか?

  • ストレス消耗性うつ病
  • 鉄、たんぱく質、ビタミンB、ナイアシン、葉酸などの欠乏による栄養障害
  • 脳機能不全型うつ病-幼少期から家族・学校・社会の養育環境の機能不全による、ストレスをためやすい生き方や考え方によるもの

一部挙げましたが、このように、うつの症状というのは本当に様々な原因があるようです。

原因と対処法について、先ほども書きましたが様々な症例をあげてくださっています。

これを読んでいると、同じ薬を出していればよくなるというものではないのが、よく分かります。


鉄欠乏症って貧血とは違うの?

フェリチン』という言葉を私は病気になってから知りました。

フェリチンも鉄なのですが、この検査は健康診断にも人間ドッグにも含まれていないのです。どうりで血液検査は健康診断などでもやっていたはずなのに、分からなかったはずです。(※10年も前の話なので、今はどうか分かりません。)

本には、この鉄欠乏症についても、何を気を付けておけばいいか、どういった食事がいいかなどまで書かれています。

鉄だけでなく、他の栄養についても、詳しく書かれてますので、今うつ病出ない方も、一度読んでみて栄養に対する予備知識を持っておくといいかもしれません。

うつ病に苦しむ人の、周囲の方へのおねがい

友人やご家族、職場の方の様子がいつもと違うことが続いていたり、なにかおかしい、もしくはうつ病と打ち明けられた時、この本を一度読んでみてほしいです。

そして、職場の方はちょっと難しいかもしれませんが、ご家族の方、親しい友人の方は、症状が酷そうなら病院へ一緒に付き添ってあげて、先生の話をよく聞いてあげてください。

うつ病は、頭の回転や思考力が落ちていることが多いです。

話す気力すらなかなか沸かないこともあります。

病院へ行くだけでも本当にしんどく、せっかく言ってもこの数分の話に意味があるのかも自分では分からない。そんな状態です。

一緒に暮らしている方は、もしご自身にも余裕がなくそこまでみてあげられない場合もあるかとは思います。そういった時はその方のご家族だったりご友人に助けを求めるよう促してあげてください。

自分からは言い出しずらかったりすることもあったり、外からはなかなか手だししずらかったりとかもするものです。

私は当時20代でまだこの先何十年あるのかも分からない中、治るのかも分からない不安と、でもどんどん悪くなる苦しさの中、ずっと家に居ればいいと言われた時が一番絶望を感じました…。

こうして思い出すと、今でも涙が出てきます。病気で学んだことは多く、知らないより知った方がよかったことが沢山ありましたが、それでも当時のことだけはただただ辛く苦しかった思い出が本当に多いです。そして、その苦しさの中には、周囲の人、関わりのある人に迷惑しかかけられない思い、というのもありました…。このまま生きていていいのか…そんな気持ちが常にどこかにあったように思います。

だからこそ、元気になった今、せめてなるべく稼いで自分の力で生きること、その余力で自分の経験から何か出来る発信はしていくことを、これからも全力でしたいと思っています。

少し話が逸れましたが、人によっては、そして年齢によっては、今安心して入れる入れる場所があるということが安心感につながる場合もあるでしょう。

しかし、とくにまだまだ人生これからの年代にとって、あと何十年、ずっと、ほとんど思うように頭も使えず、今まで楽しかったことが心から楽しいと感じられることもなく、頑張れてた自分に戻れることもなく、誰の役に立つこともないかもしれない…。ただ、休養、療養でこのまま何十年と過ごすことになるのかもしれない…

そんな思いは、絶望の方が強いような気がします。

今はゆっくり休んで、といった声かけをしてあげて、

でもどうか、きっと治るからと、周囲の人だけは希望を無くさないでいてあげてください。

本人は辛くて、とても自力で希望を持てる状態でなくなってしまっているかもしれません。

今は病気についての情報も沢山出ていて、いい先生も私が診て頂いた先生のように、探せばいらっしゃるかと思いますので、どうか諦めず力になってあげてください。

的確な治療で、また元気になれる可能性はきっとあると、まず周囲の方が信じてあげてほしいと思います。

また、症状が軽めだとしても辛いものは辛いです。

病気なのです。

発達障害などと同じように、目に見えて分かりやすい・理解しやすい障害や病気と違い、はた目からは分かりずらい・理解されずらい分、それが辛い部分もあります。

正しい知識が広まることを、元当事者として願います。

当事者は周囲の人に理解を求めよう

辛いと思いますが、治ることを諦めないでほしいの一言です。

この先きっと、いいこともあります。

それから、ひとりで頑張らず、周囲の人を頼ってください。

今は病気に関する情報が割と出回ってきて、こういうこともだいぶ減ってきているかもしれませんが、怠けているだとか、全然平気そうじゃんとか言われるかもしれません。

何かどうしてもな用事のために、ありったけの力を振り絞り、人前ではなるべく辛い表情は見せないようにしているかもしれません。

分かる人は、分かっているから、大丈夫ですよ。

厳しい言葉を投げてくる人は、自分は絶対にかからないと思っているか、自分も結構しんどい中ででも自分はギリギリのところで頑張るんだと、ものすごく頑張っている人かもしれません。

余裕のない中にいると、人を思いやることは結構難しかったりしますよね…。

ですが自分がうつ病の治療中なら、それぞれの事情は一旦置いて、自分の治療を優先して何も悪いことはありません。

頭痛が酷い人に、胃潰瘍を患っている人に、もっと頑張れよと、言う人は居ないですよね。本当はそれと同じなんですから…。

頑張るのも、恩返しするのも、治ってからで十分です。

改善につながる治療ができるといいなと、心より願いますm(__)m

※今回紹介させて頂いた廣瀬先生の本です。

完全復職率9割の医師が教える うつが治る 食べ方、考え方、すごし方

hibiki
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最後までお読み頂ましてありがとうございました。

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