こんにちは。hibikiです。
今回の記事を含めて4回に分け『うつ病が治らない時に試してほしいこと①~④』で、
私自身の体験を元に、うつ病の治療について書きたいと思います。
うつ病・気分循環性障害の治療中に感じていたこと。
私はうつ病・気分循環性障害・睡眠障害を治すのに約10年ほどかかりました。
あまりに治療が長引くと、もう治らないのではないかと、ますます力が出なくなりますよね。
私も本当に苦しくて苦しくて、どん底だった時は。
何のために生きているんだろう…
横になって動かない体にイライラしながら、こんな風に毎日のように思っていました。
今となれば、そもそも生きることに意味なんてないし、ただ生きるだけなんだと分かるのですが。
この時は生きてるだけで本当にしんどかったので、そんな発想も考えも浮かばなかったのです。
このまま迷惑をかけるだけなら、もう生きるのをやめたい。。
こんな風に日々思っていましたね。
死ぬのは怖いのですが、、生きていることがこんなにしんどいなんて…。
ですが、今思えば身近な人は誰も私に対して直接「迷惑だ」とは言ってませんでした。
ですが、やはり口々に投げかけられる言葉や態度が、例えば風邪やインフルエンザのような分かりやすい内科の病気などにかかることとは全くもって違うことも多く、、
今よりも世の中的にも”ウツ”への理解が広まっていない頃だったのもあったと思いますが
理解のなさと、偏見に満ち溢れているのを当時は感じていましたーーー。
当時はよく、「辛くても頑張ってる人もいるよ」とか、「そんなに辛いの?」とか「全然平気そうだけど。」とか、人に会うたびに言われましたね、、。
自分でも甘えなのかな、、と悩み出してさらに苦しくなっていったり、
何でそんなこと言うんだろう、と理解者がいないことが悲しく、しんどさが増したり、、、
かといって自分も病気への理解度があるかと言えばやはり同じようになかったので、
自分がやっぱりどこかおかしいのかもしれないーーー。。
と。そんな思考がぐるぐるしていました。
自分でも、病気なのにーーー、、という思いがある一方で、自分でも何でこんなことも出来ないんだと、自分を責める自分も居て、、、
ですが、頑張りが足りないと思い、改善に向けて頑張ろうとすればするほど、それは今思えば逆効果だったんですね。。。
そこで確実に消耗していったのです…。
そして消耗しているのに、
早くなおしたい…!
と輪をかけて焦りがつのりました。
うつ病にいいとされる本屋やネットの記事を読んでは、コツコツ頑張っているのに、
どうして治らないんだ…(/_;)と
しんどかったです。
その原因は、知識を持って正しい頑張り方をしていなかったことでした。
それから周囲の一言ひとことに傷ついていたこと。
周りの人達の言葉も、今考えると、
自分の状態を私自身も分かっていなかったのに、
家族や友人と言えども他人が、分かる訳がないのですよねーーー。
経験したことがあれば、想像力を働かせて思い当たることも色々あるかもしれませんが、当時同様の病気を経験したことがある人は私の周りにはひとりも居ませんでした。
人は誰でも、その人になってみないと本当のところは分かったつもりでも分からないのです。
だからこそ、思いやりの心や、優しさが必要になってくるのかもしれませんね。
きっとみんな、当時は分からない中、それでもなんとか寄り添おうと、
力になろう、状況を打開する助け船を出したいと、考えた結果出てきた言葉だったのかもしれないなと、今は思うんです。
迷惑であれば、恐らく相当な腐れ縁や縁が切れない家族でない限り、
いずれ離れていったでしょうから…。
ここで言いたいのは、みんな意外とあなたのことを思ってくれていたとしても、
実は活き活きと楽しそうに生きてるひとでも、意外と自分ひとり生きるので精いっぱいだったり、
そんな中も関わりを持ち続けたいとは思っていたり、の結果かもしれない。
ということです。
なので、今は他人の言葉は受け止め過ぎず、
まずは自分がよくなることだけを考えて過ごしてください。
それは我儘でも迷惑なことでもありません。元気になることをみんな望んでいるはずですよ。
本気で”治りたい”という気持ちが失われていく怖い病気。
『治りたい』『治したい』と、そう思う気持ちや気力すらもう出てこないという人も居るかもしれません。
治療が長引いている場合、治ったところで希望などあるのか…なんて気持ちになってしまっている人もいるのではないでしょうか…。
長引くほど、希望が持てなくなってくる病気なんです。。
私も治療が長引くほど、もうこのままなのかもしれないと、どんどん希望をもつことも難しい心境になっていったのを覚えています。
入りが長くなってしまいましたが、この後の記事を、力が出てきた時でいいので少しずつ読んでみてくださ
私は10年も苦しみましたが、10年で治って本当によかったとも思っています。
今また同じ状態にもし、万が一、なってしまったとしても。
完全に同じように気持ちまでは潰れてしまわないような気がしています。
どうするとそこまでの状態になってしまうのか、仕組みを理解しているのと、
20代の頃は知らなかったいろんな考えを、今は身につけられているからかもしれません。
治ることを、諦めないことが大事だと思います。
出来そうな日にとりあえずやってみてもいいか、くらいの気持ちでいいので、よかったら読んでみてください。
薬だけでは治らない
本当にうつ病なのか?似たような病気、躁鬱病や気分循環性障害の可能性はないか?その辺りは医師にしか判断できません。
私が書くのは、あくまでうつ病(もしくはうつ状態)を治すための、自分が回復してみてこれは役だったであろうと思う、体験に基ずく知識です。
更に、うつ病の中でも何段階かあるようなので、特に薬をどうするかの判断は、医師と相談して決めるの必要があると思います。勝手には判断しないのが無難です。
ただ、確実に言えるのは、
薬だけで治ることはない
ということです。
一時的に症状を緩和させたり、思考を鈍らせたりするような薬が多いです。
気分の波を調整するような薬もあります。
どれも共通して言えるのは、薬を飲んでいる間に他に平行して栄養療法や認知行動療法などの治療をしていかなければ、一時的によくなったように見えたとしても、元に戻る可能性が高いと見た方がいいであろう、ということです。
住環境や職場の環境だけ変えて、運よく、病気に陥った時と同じ状況に一生ならなかったら、そのまま元気に過ごせる可能性もなくはありません。
適応障害の場合は、環境の改善だけでもうまく行く場合もあるようですね。
ですが、適応障害の診断書を出したからと言って、安心して働けそうな部署を用意してもらえたりするような、仕組みの整った会社ばかりでなありませんし、
そしてそうしてもらっても治るかどうかというのも100%はありませんので、やはり万全を尽くしておきたいものです。
”どういった時に病気になりやすいかと”根本的な回復へ向かう治療法”を知ることがカギになるかと思います。
症状の度合いや診断によっては、薬と折り合いをつけながら生きていく判断をする場合もあると思いますが、これから紹介していくことは、知ってマイナスになることはないかと思いますので、参考になれば幸いです。
hibikiを助けてくれた廣瀬先生と栄養療法
私は20代前半でうつ病と診断されてから、6年もの間、うつ病だと思い治療を続け、よくなったかと思えば悪くなりの繰り返しの生活に、本当に治るのか、自分が今どういう状態なのか、、とにかく苦しくどうにもならない状態だった時がありました。
そんな私を見てきた母が、こんなに治らないのはおかしいと気づき連れて行ってくれた病院が、新宿OP廣瀬クリニックでした。
それまでに4つの病院にかかり、時には入院もしましたが、よくなることはありませんでした。
こちらは新宿OP廣瀬クリニックの廣瀬先生の講義です。
youtubeで様々な精神疾患について、またその治療について説明してくださっています。
うつ病の仕組みが少し理解できるかと思いますので、見る力が出てきたら、是非少しずつでも見てみてください。
少し本を読むくらいの力ならある、という方は、先生の本も参考になるかと思いますのでオススメです。
◎完全復職率9割の医師が教える うつが治る食べ方、考え方、すごし方
youtubeの講義も本も、病気で辛い思いをされているご家族やご友人の方々も、是非ご覧になってみてくださいね。
まずは、とにかくゆっくり。栄養を摂り、エネルギーを貯める。
私は薬を飲み、運動も出来る限り続け、
(酷いときはただ寝てる日々でしたが…。)
気分転換をするとか、自分の好きなことをするとか、当時いいとされていたことを片っ端から取り組んできました。
しかり全然取り組めていなかったことがありました。。。
栄養は食事でしっかり取ってきていた(割とバランスのいい食事を毎日とる方でしたので)ので、まさか栄養が足りてないとは思いもしなかったため特に栄養面の補強をしようとは思わなかったこと。
それから考えを変えることに抵抗があったのと、そもそも考える力もどんどんとなくなっていき、認知行動療法を進められてもなかなか取り組めませんでしたーー。
一番の落とし穴は、自分を知らなかったこと。
そしてそこから、自分がエネルギーを消耗しやすい、ということを知らず、
普通の食事で補えているものと思ってしまっていたこと。だったのです。
鉄不足・ビタミン不足から来る鉛のような体の重さで、動けなくなっていたことに気づかず
→①動けないから気持ちも沈んでいく
→②でも何とかしようとうつ病の改善に効きそうな運動などを続ける
→③より一層体力が削られる
→④より体がしんどくなる
→⑤気持ちが落ち込む。
→①からのループ
といった悪循環に陥っていたのです。
この負のループを改善するべく、以下のことをしました。
まずは栄養療法ということで、余計な薬はすべてなくし、
最低限の睡眠薬とデパケン(トレドミンから変更)、そしてビタミンB群とフェリチン(鉄)のサプリを飲み始めました。
(※私の場合は気分循環性障害だったのでその症状が収まるまで、デパケンに変更。収まったらそれもやめる、といった方針でした。)
そしてエネルギーが貯まるまでは、とにかく何もしない。
エネルギーが貯まるのをゆっくり待つ。
これはその時の状態の程度によるかと思いますので、適度な運動などを平行して行った方がいい場合もあるかと思います。
ですが、既にエネルギーが底を尽きていると感じている場合は、自分の体の状態に耳を傾け、休んであげてください。
自分を心から知り、労わる心を大切にしてください。
※詳しい血液検査をしてくれるような心療内科などで検査をお願いしてみるといいと思います。
▼私が飲んでいるのはこちらです
●ダグラス ストレスBプラス
※今も栄養補給に使っています
●フェリチン(pure optiferrin)
※今は鉄分は足りた状態で落ち着いているのでたまに飲む程度です
●ライフエクステンション タウリン( life extension taurine )
※病気が落ち着いてからは飲んでいません
これらのサプリはやや高いですが、市販のサプリよりは効果は出やすいです。
疲れやすさにストレスBプラスやフェリチンが効きます。
タウリンは気分循環性障害の方や気分に波がある方は効果があるそうです。
※飲む前にかかりつけの先生などに相談してみてくださいね。
こういったサプリが治療に効果がある可能性はないか、かかりつけの先生に聞いてみてもいいかもしれません。
血液検査をしていない病院の場合は、ぜひセカンドオピニオンで検査をしている病院へ行ってみてください。
今は何も出来なくても、とにかく力が沸いてくるのを待とう。
治療が長引くほど焦ってしまうところもあると思いますが、
力は沸くまで休むことが、無駄な時間にはなりません。
大丈夫です。
むしろ焦っていろいろやろうとすることや、間違った知識で動くことの方が
治療が長引く可能性が高いように感じます。
”自分のことを知る”というのもとても大切ですが、
もし鬱の症状が本当にひどい場合は、一旦自分自身を知ることは置いといて、
栄養を摂取しながらとにかく休みましょう。
いきなり全部やろうとしない方がいいです。
まずはエネルギーを正しく貯めていくところからやってみましょう。
栄養を貯めて、少し動けるようになってきたら、ウォーキングや軽い筋トレや簡単なダンスなどで体を動かしたりしてみてください。
そうしている内に、
前より少し調子がいいな。
少し頭が回りそうな気もするかも…?
そんな風に自然に思えるようになってきたら、初めてここで、認知行動療法など、思考を鍛える訓練をしていきましょう。
大事なのはここまでのステップで焦らないことだと思います。
焦らない。一気には進めないことが大事です。
きっとよくなると信じて。急がば回れですね。
病気になる前と同じように出来ないことはしょうがないのです、悪くないです。
何でガンになったんだと責める人は居ないのと同じように、今のあなたを責める筋合いは誰にもないんですよ、、
そして誰かと比べるのではなく、長い目で見て例えば1年前の自分、2年前の自分を見てどうかを、ゆっくり見ていけたらいいですね。
順調に行こうがいくまいが、みんなそれぞれ違う人生を生きているのです。
自分のペースでいきましょう。
とは言っても頑張らないと!となってしまう人も居るかもしれません、、
頑張れるようになったら、そこから頑張るで十分すぎます(*^-^*)
運動や認知療法も置いといて。
まずは栄養をしっかり貯めていきましょう。
栄養療法に対し私は最初は疑心暗鬼でしたが、3か月もした頃から、体が少しずつ軽くなっていき、動くことが苦痛でなくなる感覚を覚え始めました。
それからは順調に回復していき、今の元気な私が居ます。
そういう病院が近くにないし、サプリも高くて買えない…
そういう人もいるかと思います。
ネットにうつ病と栄養に関する情報が今は沢山出ていますので、
参考にしつつ食事を改善してみてください。
◎ケノコト うつ病も食事で改善できる 『栄養士おすすめの食材&レシピと食事のポイント』
ずっとネットを見ているのがしんどい方などは食事改善の本もオススメです(*´ω`)
ご自分で作られるのはしんどいかと思いますので、
頼れる人がいる方はお願いしてみてくださいね。
居ない方はなるべく近い栄養素が入っているものをコンビニなどで選ぶといいかと思います。
焦らず、ゆっくり、ゆっくりエネルギーを貯めていこう。
少し起きていられる力が出てきたら、午前中外で陽の光を浴びよう。
うつ病で辛い症状のひとつに「睡眠障害」があります。
眠れなくても、逆に何もやる気がせずずっと眠気がとれないのも、辛いことです。
睡眠をしっかり取れるといいことは、無数にあります。
質のいい睡眠がもたらしてくれる効果は図りしれません。
しかし、うつ病や様々な精神疾患になると、この睡眠に影響が出ることは多いですね。
私もなんとか自然に寝たくて、アレコレ試す日々でした…。
寝てばかりいるから体が疲れなくて眠れないのかも。運動しよう。
朝イチで陽の光を浴びると効果的らしいから、早起きしよう…っっ
寝る前にあれこれ考えるのをやめなきゃ。やめなきゃ。やめなきゃ
しかし、やはり大事なのは、今の自分の状態に合わせて進めることなのです。
そして考えをやめることにおいては、やめようと意識してやめれるものではないのですね。
それにはどうして考えてしまうのか、一番の要因である「不安」の元になる根本的な原因を改善する必要があったのです。
なのでとりあえず栄養療法をはじめたら、
体の状態に合わせ、少し起きていられるなら午前中に陽の光を浴びるようにしてみましょう。他は後回しで大丈夫です。
無理に早起きする必要はありませんが、起きれるならなるべく午前中の間に陽の光を浴びる、というのを心がけてみてください。
20~30分程度でいいです。夏場は熱中症などに気を付けて5分とかでもいいので、無理のない範囲でやってみてくださいね。
この体内時計の仕組みに働きかけ、睡眠のリズムを整えるのがこの「意識的になるべく決まった時間に陽の光を浴びる」という行動です。
睡眠がまともにとれないうちは、決まった時間に起きるのも辛いでしょうから、なるべく出来る範囲で、で大丈夫です。
また、睡眠をどうしてそこまで重視するかというと、睡眠がとれないと例えば頭が働かないとか集中力がなくなるとか病気でない人も支障が出てきますよね。
そしてこの病気の場合は、例えば私のように栄養状態がよくない時に更に眠れないとなると、そこからの栄養補給がなかなかうまく回らない、というのがあるからです。
これでは回復へ向かいません。
そのため、睡眠薬が必要になる場合もあるんですね。
しかし、薬を飲んでいれば寝られる、とそのままにしていると、自分の中でいつまでたっても体内時計が働きだしません。なので、
薬を飲みながらも、起きていられるようになったら、試してみてくださいね。
治療が長引いている方にこそ、根本的なところを見てほしい
どうか、メンタル系の病気の治療が長引いている方は、本当に今の治療法があっているか。考えてみてください。
もう自分で考えるのもしんどい状態であれば、誰か身近な人を頼ってください。
あなたを思う方はきっと少しでも元気に幸せになってほしいと、願っているはずです。
なかなか前向きな気持ちになれない、と言う人も沢山居ると思いますが、、
でもそこで諦めては、せっかくの人生はどうなってしまうのでしょうか、、。
私も自分で正しい道を見つけ出せなかったこと。
沢山のひとに迷惑をかけてきたこと。
治ってからもそういったことを振り返ると、自分を責めはじめて動けなくなりそうになる日が今でもあります。
でも、それでも、あがき続けてなんとか治すことが出来て、しっかりと自分の人生を生きれるようになって、本当によかったと今思うのです。
何かのせいにするでも、自分を責めるでもなく、一歩前に進むためのヒントを受け取る心の準備をし、ひとつずつ、行動に移す。これに限ると思います。
簡単なものではないというのはよく分かります…。。
そんな時はちょいちょい休憩を入れながら、数年前よりは少し進化したなと、思えたら・・・。
どうか、身近にいる本当にあなたのためを思う人の言葉に耳を傾け、
それからネットや本から助けになるであろう情報を見つけたならトライしてみてください。
どうか。あきらめないでください。
今苦しんでいる少しでも多くの方が、一歩でも前に進めますように。
最後までよんで頂きありがとうございました。
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